日本全国の農家数は約108万戸(2020年時点)あります。しかし20年前の農家数に比べて約56%減少しています。
農家数の減少は農作物の収穫量の減少にも繋がり、社会全体にも影響し、私達の暮らしの基本の食生活にも多大なる影響を与えます。
農家数の減少理由として挙げられるのが、高齢化・後継者不足・新規就農のハードル・都市部への人口流出などです。その中で私は高齢化が1番大きな要因だと考えています。そこで高齢化している農家さんでも、野菜作りに専念できるような仕組みを考えました。それが移動販売「八百安」の事業モデルとなっています。
地方や圏外では通常、農家さん自身が収穫した作物を地域の直売所や市場に自ら出荷を行うケースが増えています。そうなるとどうしても手間や時間、費用などもかかり悪循環になります。
そういった現状を踏まえ、こちらから軽トラックなどを使い直接仕入れに向かわせて頂き、新鮮な野菜を即日で販売を行う、移動販売「八百安」という事業モデルを作りました。この事業によって、農家さんの負担も減り、加えて新鮮な野菜をより安く消費者の方々に提供する事が可能になっていきます。
2025年現在、日本の物価上昇率は、前年比で2.7%上昇しています。その中で野菜の価格もここ10年で品目によって推移は異なるが一部の野菜を除けば大幅に上昇しています。考えられる要因としては、長雨や地球温暖化による猛暑などの天候不順、原油価格の上昇による輸送費の高騰、肥料・農薬・種苗などの価格上昇による生産資材の高騰などが挙げられます。こういった理由から農家さんも価格を上げざるおえない状況が続いています。そういった中で、食生活の中で欠かせない野菜の値段の上昇は消費者の方々にも大きな影響と負担を与えています。
そこで私としては、新鮮な野菜を安く消費者の方々に届ける方法はないかと考えた結果「走る八百屋」と称し移動する野菜直売所を立ち上げました。安定的に安く・早く・安心にご家庭の皆様に手軽に買い物して頂ける環境にしていきたいと思っております。
🔶なぜ農家をやられているのか
前職では基礎科学の研究者として働いていましたが、もともと「ものづくり」への強い憧れがありました。食べることが好きで各地を食べ歩く中で、「自分でも美味しいものを作ってみたい」という思いがあり、家庭菜園で育てた野菜の美味しさに感動したことをきっかけに農業の道を志し、2024年に農業大学校にて農業の基礎を学びました。
そして2025年春、埼玉県狭山市のすみっこ、柏原という地域で「ののわふぁーむ」をスタートしました。私が目指しているのは、大量生産の野菜とは少し違う、「クラフト野菜」です。ひとつひとつの野菜に手をかけ、その個性を引き出しながら仕上げていく、手作り感のある野菜づくりを大切にしています。
🔶野菜作りに関するこだわり
野菜作りにおいては、土づくりを土台としながら、有機肥料と化学肥料それぞれの長所を見極め、どう組み合わせれば美味しさを最大限に引き出せるかを日々試行錯誤しています。研究者として培ってきた視点=サイエンスと、色や形の美しさを楽しむアートの感覚、そして丁寧に仕上げるクラフトの発想。この3つを掛け合わせながら、野菜と向き合っています。また、まだあまり知られていない美味しい品種を探し、育てることも楽しみの一つです。そうした出会いを、皆さまの食卓にもお届けできたら嬉しいと考えています。
私が大切にしているのは、「五感で味わう野菜作り」です。見た目の美しさ、かじったときの心地よい音や食感、手に取ったときの質感、そしてもちろん味わい。サイエンス・アート・クラフトを重ね合わせながら、食べる時間そのものが少し豊かになるような野菜をお届けしていきます。